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第10回配管工事雑学講座

皆さんこんにちは!

遠機設備、更新担当の中西です。

 

第10回配管工事雑学講座!

 

さて今回は

~交換時期~

ということで、プラント配管の交換時期を決める要因や、適切な交換のタイミング、寿命を延ばすための管理方法について詳しく解説します♪

 

プラントの配管は、製造・化学・エネルギー・食品業界など、さまざまな産業で重要な役割を果たします。しかし、長期間使用すると、腐食・摩耗・劣化が進行し、配管の強度や密閉性が低下するため、適切なタイミングで交換を行わなければなりません。

配管の交換時期を誤ると、漏れや破損による設備トラブル、さらには重大な事故につながる可能性もあります。そのため、交換の目安を正しく把握し、定期的な点検と計画的なメンテナンスを行うことが不可欠です。


1. プラント配管の交換時期を決める要因

① 配管の材質(耐久性の違い)

配管の寿命は、使用する材質の特性によって大きく変わります。

代表的な配管材と交換目安

配管の種類 主な用途 交換目安
炭素鋼(SS400, STPG) 一般的な水・蒸気配管 10~20年(腐食が進みやすい)
ステンレス鋼(SUS304, SUS316) 耐食性が求められる配管 20~50年(長寿命だが高コスト)
合金鋼(Cr-Mo系) 高温・高圧配管 15~30年(熱や圧力に強い)
銅管 冷却水・医薬・食品用配管 20~30年(耐食性が高い)
樹脂配管(PVC, PE, PP) 化学薬品・排水ライン 15~30年(軽量で耐薬品性が高い)

例えば、化学プラントでは腐食性の強い流体を扱うため、SUS316などの耐食性の高い配管を採用し、交換頻度を減らすケースが多いです。一方、炭素鋼配管はコストは低いものの、定期的な交換が必要です。


② 使用環境(温度・圧力・流体の種類)

配管の交換時期は、使用環境の過酷さによっても大きく変わります。

環境ごとの配管寿命への影響

環境条件 配管への影響 交換の必要性
高温環境(ボイラー・蒸気ライン) 熱膨張・酸化による劣化 早めの交換が必要(10~20年目安
高圧環境(ガス・化学薬品輸送) 圧力による金属疲労・破損 定期点検を徹底し、15~25年目安で交換
腐食環境(海水・酸・アルカリ使用) 腐食による肉厚減少・ピンホール発生 10~20年(耐食性の高い材質を選定)
低温環境(液化ガス・冷却水) 凍結・収縮によるひび割れ 20~30年目安(断熱材で保護)

例えば、高温・高圧の蒸気配管では熱応力によるクラックが発生しやすく、定期的な交換が必要になります。一方、低温環境では熱収縮による劣化が進行するため、適切な断熱対策を施すことで交換時期を延ばすことが可能です。


③ 配管の劣化状態(点検結果)

配管の寿命は、見た目では判断しにくいため、定期点検が重要です。以下のような劣化の兆候が見られたら、早めの交換を検討すべきです。

交換が必要な劣化のサイン

劣化現象 原因 交換の目安
ピンホール(小さな穴) 腐食による金属の薄化 すぐに交換が必要(漏洩リスク)
ひび割れ・クラック 熱膨張や圧力疲労 早めの交換推奨(破損リスク大)
錆び・腐食(内部・外部) 湿気・化学反応 10年以上経過なら交換検討
肉厚減少 流体の摩耗・腐食 肉厚測定で基準以下なら交換

特に、超音波肉厚測定(UT)やX線検査を活用し、内部の劣化を定期的に診断することで、安全な交換計画を立てることが重要です。


3. 交換時期を最適化するための管理方法

① 定期点検と診断

配管の寿命を適切に把握するためには、定期的な点検が不可欠です。

配管の主な点検方法

  • 目視点検(外部の錆び・変形・漏れを確認)
  • 超音波厚さ測定(UT)(内部の肉厚減少を測定)
  • X線検査(内部の亀裂・腐食の確認)
  • 耐圧試験(圧力をかけて漏れや弱点をチェック)

定期点検を実施し、異常が見つかった時点で補修や交換を計画的に実施することで、突発的なトラブルを防げます。


② 予防保全の実施(計画的な交換)

配管の交換は、「壊れてから」ではなく、「壊れる前」に行うのが理想です。

予防保全のメリット

  • 大規模な故障や事故を未然に防げる
  • 計画的な交換でコストを抑えられる
  • プラントの稼働停止リスクを軽減できる

例えば、プラント全体の定期修繕に合わせて、一括で配管の交換を行うことで、コスト削減と作業効率の向上が可能です。


4. まとめ——プラント配管の交換時期を見極め、安全な運用を実現

プラント配管の交換時期は、材質・使用環境・劣化状況を総合的に判断することが重要です。

炭素鋼配管は10~20年、ステンレスは20~50年が目安
高温・高圧・腐食環境では、早めの交換を検討
定期点検(超音波測定・X線検査)で劣化の進行を確認
計画的な交換(予防保全)でコスト削減と安全確保を両立

適切な管理とタイミングで配管を交換することで、長期的な安全性と効率的な運用を実現できます。

 

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